雇用は上向きでも所得は低下
工業開発研究所は、ブラジル地理統計資料院(IBGE)の2002~2005年の公式資料を分析して、ルーラ大統領の政権3年間に雇用はプラスとなったが、就労者の所得と労働市場の質は改善されていないという結論を発表した。
雇用はこの3年間で6大首都圏では非公式も加えて合計11.7%、年間平均3.8%増加した。人数では合計210万人、年平均70万人の増加であり、同研究所でも、かなりの水準の増加であると評価している。しかし平均所得は3年で11.2%、年平均3.7%ずつ低下となっており、雇用が拡大したのに反して、収入は低下している。これは3年間に給与水準の高い工業の雇用よりも、低賃金のメイドなどの雇用が大きく増加したことや、非公式雇用が増加したためと分析している。
参考
- Folha de Sao Paulo2005年12月25日B-2
2006年2月 ブラジルの記事一覧
- 雇用は上向きでも所得は低下
- 2005年の正式雇用増加は120万人も ―政府発表
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