海外雇用局(POEA)が、大規模なジョブフェアを開催
―100以上の海外就職斡旋企業が参加
2005年11月10日~11日、マニラ首都圏パサイ市にあるフィリピン国際会議場(PICC)において、労働雇用省(DOLE)傘下の海外雇用局(POEA)主催の大規模なジョブフェアが開催された。フィリピン人の労働者と船員の、国内外での雇用機会の拡大が目的。DOLEは約6万5000人の雇用創出につながると期待しており、当日は、100以上の海外就職斡旋企業が参加した。
海外出稼ぎ労働者の更なる拡大を狙うフィリピン政府は、「2005年は目標の100万人を突破する」と見込んでおり、ジョブフェァの開催にも大きな期待を示していた。特に、中東や欧米、アジアで人材が不足している職種を分析、専門技術を有する人材に対し、海外就職斡旋企業に積極的に登録するよう呼びかけた。なお、DOLEが開催前に発表した、各国が必要とする人材等の内容は、以下の通り。
- クェート、バーレーン、カタール:インフラ建設向け労働者、貿易や医療、財務、観光産業における専門家等
- イラン:石油とガス産業において、現在進行中の建設プロジェクトがあり。
- サンジアラビア:看護師、助産婦、オペレーター、エンジニア、IT、サービス業、郵便配達員等
- イスラエル:介護士、観光産業労働者、重機機械技術者等
- オマーン:看護師、医療関係の技術者及び専門家、歯科医師、エンジニア等
- 中国:英語教師
- 台湾:工場労働者、エレクトロニクスや情報技術における熟練労働者等
- シンガポール:医療関係の専門家、ITや電気通信関係の専門家等
- オーストラリア及びニュージーランド:看護師、助産婦、薬剤師、作業療法士、店員等
St.トマス労働雇用相は、参加者に対し、できるだけ多くの斡旋企業に登録できるように、身分証明書(ID)と、写真、履歴書のコピーを数部用意するよう、呼びかけた。
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