自動車部品最大手のデルファイ社が倒産
アメリカで自動車部品最大手のデルファイが222億ドルの負債総額を抱え、10月8日に米国連邦破産法第11章の適用を連邦破産裁判所に申請し、経営破綻した。連邦破産法は同社破綻後の10月17日に改正され、改正後は会社が負債を放棄することがより困難になった。
デルファイ社は、1999年にゼネラル・モーターズ(GM)の部品部門が独立して創設。世界各地に約160の部品工場があり、総従業員数は18万5000人である。アメリカ国内の従業員数は約5万人、うちUAWの組合員は3万4000人である。同社の売上高の約半分はGM向けであり、GMの減産のあおりを受け、業績が低迷していた。
今年8月から同社、GMおよびUAWの三者で、賃下げ、医療費負担額の引き上げ等を巡る交渉が行われてきたが、交渉が難航しデルファイは自主再建を断念。結果的に倒産を回避することが出来なかった。デルファイ破綻後の退職者の年金および医療費は、同社創設の際のGMとの取り決めにより、GMが負担することになっている。負担額はおよそ60億ドルと言われ、デルファイの倒産によってGMは多額の損害を被ることになる。
2005年11月 アメリカの記事一覧
- 「勝利のための変革(Change to Win)」が創設大会開催
- 自動車部品最大手のデルファイ社が倒産
- GMが医療費負担削減について全米自動車労組(UAW)と合意
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