2003年4月の失業統計
―加盟国の平均失業率は8.1%

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

カテゴリー:雇用・失業問題統計

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  • 国別労働トピック:2003年9月

欧州統計局(Eurostat)によると、2003年4月の失業率(季節調整済み)は加盟15カ国平均で8.1%、ユーロ圏平均では8.8%であった。失業者総数は、ユーロ圏全体では約1240万人、加盟15カ国全体では約1430万人に達すると見られている。2002年4月の失業率は加盟15カ国平均が7.6%、ユーロ圏平均が8.3%であったので、双方とも0.5%の上昇となっている。

2002年4月と2003年4月の失業率を男女別で比較すると、男性のユーロ圏平均失業率は7.1%から7.8%に、女性のそれは9.8%から10.2%に、男性の加盟15カ国平均失業率は6.8%から7.3%に、女性のそれは8.6%から9.0%にいずれも上昇している。

加えて25歳未満の失業率も1年前に比較し上昇傾向にある。すなわち、2003年4月の数値はユーロ圏平均が17.1%、加盟15カ国平均が15.8%となっているが、2002年4月の数値を見ると前者は16.1%、後者は15.0%であった。

国別では、失業率が最も低かったのはルクセンブルグで3.5%、最も高かったのはスペインで11.4%であった。また直近2カ月間のデータを入手できた加盟12カ国のうち11カ国が、過去12カ月間に失業率の上昇を記録している。たとえばポルトガルの場合、2002年4月の失業率は4.5%であったが、1年後の2003年4月には7.3%まで上昇している。

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