新労働法の改正と労働者の福祉向上を求め数千人が行進
―メーデーに

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

インドネシアの記事一覧

  • 国別労働トピック:2003年7月

インドネシア各地において5月1日、労組のメーデーによるデモが行われたが、各地とも大規模な混乱などはなく、平穏に終了した。

労組の多くは、新労働法の改定または廃止や、労働者の福利向上を訴えていた。

新労働法に対する反対

メーデーでの労働者の最大の要求事項は、ようやく成立した新労働法の改正・廃止であった。労組最大手の全インドネシア労働組合連盟(KSPSI)を中心に、鉄鋼・機械・繊維産業等の産別労組がデモに参加。労働者は、新労働法において、新しく加わったストライキの制限に関する項目や、労働者解雇の簡易化、自己都合退職の際の退職金減額などに関して反対している。

ジャカルタでは、スディルマン通りを数千万人規模で行進が行われ、バタム島、東ジャワ州シドアルジョ、中部ジャワ州スマラン、南スラウェシなど、西ジャワ州などでも、デモ活動があったが、大きな混乱には至っていない。

2003年7月 インドネシアの記事一覧

関連情報