MEDEF:セリエール会長を再選

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2003年4月

MEDEFは1月14日にトゥールで総会を開催し、エルネスト=アントワーヌ・セリエール氏(65歳)を98%の票で会長に再選した。セリエール氏は1期目の5年の任期に続き、今後3年間にわたって会長を務めることになる。

会長の再選にともない、執行部のその他の人事にも変動がある。最も大きなできごとは、会長の片腕だったドゥニ・ケスレール氏の退任だ。ケスレール氏は10年以上にわたってフランス保険会社連盟(FFSA)を率いながら、MEDEFの「チーフエコノミスト」の役割を務めてきたナンバー2の実力者だが、再保険会社スコールに迎えられたことで、退任を決めた。ケスレール氏はCNPF(全国経営者連盟)からMEDEFへの名称変更のときに重要な役割を果たしたほか、MEDEF夏期大学の創設に貢献するとともに、労使関係再構築の提唱者でもあった。

セリエール会長は交渉を担当していたケスレール氏の後任を置かず、MEDEFの代表副会長職を空席のままにすることを決めた。その職務は、ドゥニ・ゴーチエ=ソーヴァニャック(金属)、ギヨーム・サルコジー(繊維)、アラン・シオノー(建築)の3人のリーダーに任されることになる。

金属産業職業連合(UIMM)の総代表副会長を務めるゴーチエ=ソーヴァニャック氏(59歳)は雇用と労使関係を担当するが、12月にすでに新失業保険協約の交渉にあたった。ケスレール氏と気が合わなかったこの財務監査役は独立的な気概に富んだ伝統的産業経営者を体現している。

アラン・シオノー氏(55歳)は長期にわたって建築連盟を率いてきた。職業訓練の専門家であるシオノー氏は1月22日から、フランシス・メール氏が在任中に決着できなかった交渉に再び取りかかる。そして、繊維産業連合会長のサルコジー氏(51歳)(サルコジー内相の弟)は最も難しい問題である退職年金を担当する。

規則に基づいて、45人で構成される実行委員会も刷新された。45人中、新任は1人。女性は新任の2人が加わり、合計で4人になった。

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