第2の教員組合誕生

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2002年4月

唯一の教員組合であるインドネシア教員組合(PGRI)の活動に不満をもった教員らが、2002年1月17日、独立インドネシア教員連合(FGII)を設立した。

FGIIのメンバーは約100名

FGIIは、PGRIの消極的な活動に不満をもった教員らが集まって結成された。幹部は25名で、ジャカルタ、バンドン、ガル、タシクマラヤなどの教員らで構成されている。

FGIIのメンバーは1月17日、中央ジャカルタのプロクラマシモニュメントの前で、設立記念講演を開催した。FGIIでは、「民主主義と透明性を教育部門にも」をスローガンに、国家予算の30%を教育費に当て、教員の処遇の改善などを政府に要求していきたいとの考えである。

従来公務員である教員は、スハルト政権時代には公務員連盟(Korpri)に加盟していなければならなかった。しかし、同政権崩壊とともに結社の自由が許され、FGIIのメンバーも今回の結成の際には、Korpriのユニフォームは着用せず、Tシャツ姿で臨んだ。

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