10月の製造業生産高、マイナス21.4%

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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経済開発庁によれば、10月の製造業生産高は前年同月比で21.4%減少した。とくに半導体需要が世界的に減退している電子部門の落ち込みは大きく、3分の1以上も減少した。これで2001年の年初10カ月間の製造業生産高は、前年同期比で10.3%のマイナスとなった。

シンガポールでは、製造業の生産高が経済全体の4分の1を占め、電子部門の生産高はその半分近くを占めており、世界的なIT不況の影響が電子部門を通じて経済全体に及んでいる。

その他に生産高の落ち込みが大きかったのは、精密工学と石油製品で、それぞれ30.2%と15.9%のマイナスを記録した。

逆に、伸びを示したのは、製薬、運輸工学、石油化学で、それぞれ22.2、19.3、18.0%増加した。

2001年10月の製造業生産高の伸び率
全体 -21.4
製薬 22.0
運輸工学 19.3
石油化学 18.0
生物医学 16.2
工業化学 -5.7
化学 -9.9
プロセス工学 -10.7
石油製品 -15.9
精密工学 -30.2
電子 -36.0

出所:経済開発庁

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