技能と労働移動に関する上級特別委員会の開催

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2001年10月

技能と労働移動に関する上級特別委員会の第1回会合が2001年6月に開かれた。欧州委員会は2001年2月に労働移動に対する障害の排除と欧州における技能レベルの向上を目的としたコミュニケーションを示し、その中で2005年までに「新欧州労働市場」を整備するよう提唱した。これが欧州理事会により支持されたことを受けて、同特別委員会が創設されたのである。

同特別委員会は、委員長の他に9名の委員から成り、技能と労働移動に関わる問題を調査し2001年末までに報告書を提出する予定となっている。

同特別委員会の主な任務は次の通りである。すなわち、①特に技能と労働移動に焦点を当て、新欧州労働市場の主要な牽引力と特性を確認する(その際、情報通信技術技能を特に重視する)、②新欧州労働市場のさらなる発展に対する障害(とりわけ技能と労働移動の分野)を確認し、さらに知識経済社会にとって魅力的な労働市場を欧州内に創設するのに必要な方策を検討する、③こうした市場が2005年までにすべての者に開かれ、すべての者が利用できるために求められる政策とその実行に関する勧告を報告する。

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