組合加入者1年で6万人増加、女性パートが寄与

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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労働組合会議(TUC)が政府の『労働力調査』をもとに作成したレポートによると(2001年6月26日発表)、1999年から2000年までの1年間に労働組合加入者数は6万人増加し、730万となった(最低時は1989年の715万人)。

とくに女性パートタイマーの加入が顕著で、同期間に10万人以上増え、同グループの組織率は23%に上昇した。女性全体の組織率も29%に上昇し、『労働力調査』が1989年に組合加入者数の記録を取り始めて以来初めてプラスとなった。

組合加入者の動向について、レポートはほかに、以下の諸点を指摘している。

  • ホワイトカラーの組織率は30%で、ブルーカラーの29%よりも高い。
  • 男性の組織率は1ポイント低下して30%。フルタイム労働者の加入者数が減少したのが原因。
  • 約700万人の加入者のうち570万人がフルタイム労働者(フルタイム労働者の33%)で、130万人がパートタイム労働者(パートタイム労働者の21%)。
  • 組織率は年齢とともに高くなっている。たとえば40歳代では、約5人に2人(38%)が加入しているが、20歳では5人に1人(21%)しか加入していない。
  • 地域別の組織率では、ウェールズが40%で最高、イングランド南東部と東部がともに23%で最低。
  • 職種別の組織率では、教師、医師、エンジニアなどの専門職が50%で最高、販売が11%で最低。

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