低額所得層に寛大なホテル・レストラン労働新協約

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2001年8月

2001年4月22日(日曜日)、LO傘下のホテル・レストラン労働者組合とホテル・レストラン使用者連盟との間で新しい3カ年協約が締結された。本協約は2001年4月1日から2004年4月30日までの37カ月間についてのものである。この部門には4万人の労働者がいる。

本協約はスウェーデンの労働市場で今年、これまでに締結された全協約中で、低額給与所得層にとっては最も寛大な内容の協約である。賃上げ交渉はすべてクローネとセント(ore)で行われる。つまり、2001年4月1日には500クローネの増額、2002年5月1日には、更に500クローネの増額、2003年5月1日には580クローネの増額となる。協約上の最低賃金は通常の昇給プラス270クローネで増加する。これは、大半が低賃金の女性である多数の組合員にとっての最低賃金増は17.5%に達することを意味する。

ホテル・レストラン部門の協約では、夜間・早朝の時間帯での労働に対する報酬が小売業部門の協約に較べてはるかに少ない。現在では、それが(午後8時から夜中の12時までの労働時間に対しては)一時間当たり11クローネ50セントから15クローネに、(夜中の12時以降の労働時間に対しては)1時間当たり23クローネから30クローネに増額された。

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