マレーシア・サバ州の107人のフィリピン人労働者が強制帰国

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2001年4月

ザンボアンガ市の福祉担当者の発表によると、107人のフィリピン人労働者が、マレーシアのサバ州サンダカン港を離れ、ザンボアンガ市に到着した。帰国者の多くは、バシラム、ジョロ、ボンガオ等の出身者で、仕事を求めてサバ州に渡っていたが、不法入国のためマレーシア当局によって逮捕され、引き戻された。帰国者は、極めて貧困な状態であった。2000年にはマレーシアで働いていた2000人以上のフィリピン人が強制帰国させられた。

ある強制帰国者は、マレーシアで合法的に働き、関係書類を提示したにもかかわらずマレーシア当局により虐待されたと訴えている。虐待されたにもかかわらず、強制帰国させられた者の多くが、マレーシアに戻り、仕事を再開したいと望んでいる。

一方、フィリピン側の福祉担当者は、107人の強制帰国者には食事と自宅に帰るための交通費が支給されることが保証され、出身地で普通の生活が送れるよう援助されると発表している。

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