第3回FSU大会・指導部を刷新して教職外の組織化へも進出を目指す
統一組合連盟(FSU)は1月22日にラ・ロシェル(シャラント・マリティーム県)で第3回大会を開催した。アレーグル前教育相と3年間にわたってバトルを繰り広げたこの教育界最大の労働団体は、新しい力を求めて、職業横断的な組合に脱皮しようと準備を進めている。
モニク・ビュエヤ共同書記長は仲間を裏切らなかった。FSUにとっての未来は、若者、公務員、そして組合運動の分野にある。確かに、教育、研究、文化の分野で中心的な役割を演ずるこの団体は、「若年者の職業訓練の民主化」や「各種公務」の補完に関する提案を練り上げなければならない。しかし、1993年に全国教育連盟(FEN)から分裂して設立されたこの教員組合はもう一度その力を取り戻す必要がある。
FSUは逆説的な立場にある。教員間の選挙で爆発的な勝利を収めたにもかかわらず、この団体は深刻な内部対立問題によって疲弊しているからである。問題の中で最も緊迫しているのは、FSUの「政治的」もしくは「社会的」な路線に異議を唱える職業高校教員組合(SNETAA)との関係である(SNETAAの指導部は3年前から連盟機関から排除されている) が、SNETAAとSNES(中学・高校教員組合)の縄張り争いや SNUIPP(専門学校教員)とSNESとの派閥争いなど、対立の図式は複雑である。
その一つの原因は、同業組合主義的埋没に求められるが、教育改革を巡るアレーグル前教育相との3年間にわたる対立が、FSUは勝利を獲得したと評価しているものの尾を引いていることも見逃せない。
今日、FSUは新たに組合活動領域の拡大と いう目的を定めているが、唯一の具体的な成果は SNU-ANPEとなった元CFDT-ANPEの加盟を2000年8月に認めたことである。一層の職業横断化を決定した FSUは他の労働団体への接近を望んでいる。「自由主義のグローバル化」と「日常へのその具体化」に反対するために、「組合横断的で職業横断的な拠点」を設置するとのグループ・デ・ディス(G10)の 提案に対して、ビュエヤ氏は「排斥も、特別な提携関係もない連絡委員会を目指している」と語っている。共同書記長は大会の中で、内部対立を防止する慎重さとともに、一方で労 働総同盟(CGT)の気分を害さない配慮を持って、この問題を明らかに前進させたと言える。
2001年4月 フランスの記事一覧
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