ハンガリー/退職者の7人に1人が最低生活水準以下で生活

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2001年2月

ハンガリーの首都で生活している退職者は、ハンガリーの他の都市や地域社会で生活している退職者に比べて20%多い年金を受給している。中央統計局(ハンガリー語ではKozponti Statisztikai Hivatal)がブダペストで実施した最近の調査では、次のような結果が得られている。すなわち、年金受給者で最も裕福な者はハンガリーの首都の12番地区に、最も貧しい者は23番地区に住んでいる(ハンガリーの首府、ブダペストには22の行政区がある)。

ブダペストの人口の30%(56万人)が退職年金の受給者である。受給者の4分の3以上が女性である。人口1000人当たりの退職者の割合はブダペストで309人、全国では313人である。首都の各地域での割合は236人から410人の間である。

各種年金受給者の平均的な年金支給額を以下に示す。

  • 退職者の15%については、その年金支給額の水準がハンガリーの最低賃金水準に達していない(2000年の最低賃金は2万5500ハンガリー・フォリント。政府は2001年以降、この水準から4万ハンガリー・フォリントに最低賃金を増額する意向)。
  • 本調査期間中、ブダペスト中で最も高い年金額が支払われていた地域は、12番地区、2番地区、1番地区。年金額の水準が最も低かったのは、たとえば、21番地区、17番地区、13番地区など。

参考

  • Ne´pszabadsa´g (2000) "Minden Hetedik nyugdi jas a le´tminimum alatt e´l", p. 23.

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