海外雇用庁、悪質職業紹介会社に閉鎖命令

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2000年12月

海外雇用庁(POEA)のレイナルド・レガラド長官は、2000年8月31日、イロイロ市で非合法的に労働者を海外に派遣していた職業紹介会社に閉鎖命令を出した。

POEA西部ビサヤス地方事務所は、2000年9月1日、レガラド長官の命令受領後即座にこの会社の事務所を閉鎖した。

この会社に対する嫌疑と閉鎖は、シンガポールで就労中の労働者(19歳、女性)が死亡したが、この女性は、就労ビザではなく旅行ビザでシンガポールに送られていたことが判明し、さらに会社は、問題が発生した時、会社に責任がかからないよう、就労申請を放棄する文書に署名させていたことも明るみにでた。

国家調査局(NBI)は、イロイロ市の検察より先に、問題が多いこの会社の職業紹介活動について摘発した。フィリピンでは、大規模な非合法の職業紹介には死刑判決が下される場合もある。

この会社は、正規の求人がないにもかかわらず、応募者をドゥバイやシンガポールに就職斡旋をしていた。会社は、この問題に関するコメントを拒否している。

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