失業率、25年ぶりの低水準

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2000年10月

国家統計局(ONS)が7月12日に発表した雇用統計によると、6月の失業者数(求職手当申請件数ベース)は、前月より1万1900人少ない109万8000人で、失業率は3.8%と1975年12月以来の低い水準を記録した。

ブレア首相は同日、首相官邸で会見し、労働党政権が導入した失業者対策「ニュー・ディール政策」で1997年5月からこれまでに延べ100万人が職を得たと発表、「久しぶりに完全雇用が視野に入った」と雇用対策の効果を強調した。

一方、同時に発表された所得統計によると、3~5月の平均賃金上昇率は前年同期比4.6%で、2~4月の5.1%から鈍化した。5月単月でも前年同月比4.0%で、4月の4.6%から鈍化している。金融業などで特別賞与の支払いが大幅に削減されたことが主な原因と見られている。

部門別では、製造業で4月の4.5%から4.6%に加速したが、サービス業では逆に5.3%から4.5%に鈍化した。

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