金採掘現場で児童労働問題拡大

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2000年10月

2000年7月5日、環境天然資源省は、ジョセパンガニバン地方、カマリネスノルテ地方の小規模な金採掘現場で、児童に重労働をさせている企業があることを明らかにした。

カリレス環境天然資源大臣は、雇用労働省から報告を引用し、バランガイルクルカンの金採掘現場では、119人の児童が夜間まで重労働させられていると公表し、「政府は、児童労働を禁止する法律を掲げているが、自分の意思で働いている児童もおり、両親でさえ止めさせることができないものもいる」と述べた。また、環境天然資源省は、ラボ町の60人の児童は、採掘・運搬のような重労働にさえ固い決意で労働していることを明らかにした。

フィリピンでは、児童労働は18歳未満の児童の労働と定義され、法律で禁止されている。しかし、貧困のためすべてを禁止することはできない。

カリレス大臣は、鉱山・地球科学局(MGB)に、7歳の児童が労働者として週7日間午前8時から午後7時まで働いているという現場の経営者を調査するよう指示し、MGBに対し、児童が危険の多い職業に従事することを禁止した法規則を厳しく施行し、小規模鉱山の経営者に児童を雇用させないよう命令した。カリレス大臣は、「鉱山業に明らかに悪い印象を与えているこの習慣を即座に止めるよう行政指導を行った」と強調した。

またカリレス大臣は、この問題に関する報告書が、フィリピン人の名義を使用して小規模採掘の経営に資金を提供している海外の金融業者の広範囲な関与を暗に提示していることを明らかにし、アメリカ、オーストラリア、ドイツの業者が、金採掘現場付近の住民の貧困を利用していること、大儲けし莫大な利益を上げた後、州税さえ払わずにフィリピンを離れることを非難した。

ルクルカン地方の小規模金採掘は、1999年に開始されたばかりだが、小規模採鉱経営者の数は、すでに500に達している。

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