ハンガリー/IBM、ハンガリーの頭脳に投資

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2000年7月

世界第2のソフトウエア会社で、インターネットのソフトウエア供給では世界トップのIBMが、ハンガリーの頭脳に投資しようとしている。

IBMはこのほど、9800万フォリント(35万ドル)と最新のITソフトウエア(同額相当)を新設のブダペスト経済技術大学電子ビジネスアカデミーで学ぶ学生に提供する予定と発表した。同大学もまた、IBMのハードウエアの購入に800万フォリント(3万ドル)を使用すると約束した。

IBMのWilliam Etherington上級副社長とAkos Detrekoi学長は先週、資金及び技術援助に合意した。政府は調印式に際して、国のITと教育の拡充に多額の資金を充てることも発表した。「政府予算から100億フォリント(4000万ドル)を教育改善に充てる」とZoltan Pokorni文部大臣は記者会見で明らかにした。同大臣は、「同大学は産業や経済に必要な人材を供給することで取り決めを支えていくだろう」と語った。

さらに、「我々はe-businessに置き換わる適当なハンガリー語を探さないといけない」と述べ、Etherington氏を当惑させた。e-businessは、IBMが1995年に造った言葉である。IBMは開発、特許に加えて米国内だけで広告に10億ドル以上費やしたことから、現地市場でこの名称を変える考えはない。しかし、Etherington氏は、今年3月にブダペストで開かれる欧州連合(EU)e-business会議でハンガリーの参加者と会うことを期待している。

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