2000年の賃上げ率、前年を上回る見込み

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2000年5月

ウィリアム・M・マーサーが216社に対して行った調査によると、2000年の平均賃上げ率は前年の3.5%を上回って、4.5%に達する見込みである。ただし、賞与は伸びず、1.6カ月にとどまる模様。

1999年の工場労働者の平均賃上げ率は3.1%、それ以外の管理職・専門職・一般スタッフはすべて3.5%であったが、2000年は前者は4.2%、後者は4.5%になると見込まれている。ただし、工場労働者については、1999年、2000年とも平均以下の賃上げ率である。

ボーナスについては、経済やビジネスの状況が上向いているにもかかわらず、2000年は上記すべてのカテゴリーについて1999年の水準にとどまる見込み。1999年のボーナスは、管理職が最も高く1.7カ月分、専門職と労働者は1.5カ月分、一般スタッフは1.4カ月分であった。

部門別に見ると、ハイテク販売業の賃上げが最も高く、1999年の賃上げは4.2%に達し、管理職を除いて全カテゴリーで最高であった。管理職については放送業がトップ、ボーナスの水準では、ハイテク販売業が最高だった。同産業は2000年についてもボーナスの水準は最高で、管理職が2.2カ月分、専門職が1.7カ月分の見込みである。ただし、工場労働者については0.7カ月分にすぎず、他産業を大きく下回る。一方、2000年の賃上げ率は、放送業が5.7%でトップとなる見込み。

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