最も雇用創出が多いマドリッド州

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2000年4月

スペインでは相変わらず雇用に大きな地方格差が見られる。北部のいくつかの地方では、失業率は1桁で欧州平均を下回っているところもあるが、南部では失業率が30%近くにのぼるところもある。首都マドリッドを含むマドリッド自治州の場合は特殊で、雇用水準が非常に低い地方に囲まれた「孤島」になっており、労働力率も周囲の地方よりかなり高い。

工業と行政の都市だったマドリッドは、製造業の衰退や行政の脱集中化にさして苦しむことなく、過去20年間で新テクノロジーとも関連の深いサービス都市へと変化した。しかも、同じような転換過程にある他の大都市と比べても、社会的に痛みをともなう後遺症を残していない点が注目される。

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