海外労働者数、サウジアラビアが依然首位
雇用労働省の発表によると、海外労働者数が、1999年9月までの9カ月間に、前年同期比1.6%上昇し66万1874人になった。地上勤務者は、1.5%上昇し51万7251人に、海上勤務者は1.9%上昇し14万4623人だった。
国別では依然サウジアラビアが首位で、16万1105人渡航し、4.26%の増加だった、次いで、香港の9万6028人、台湾の6万9370人、日本の3万2944人だった。
尚、この発表数字は、正式に登録された海外労働者のみを集計し、不法労働者は含まれない。
最近のサウジアラビアで働くフィリピン人のつぎのような事件があった。
1999年12月12日、2カ月間サウジアラビアで働いていた5人のフィリピン人が逃亡し、ジッダのフィリピン大使館に避難した。
海外労働者福祉庁によると、5人は、1日2回しか食事が与えられず、時間外手当無しに8時間以上働かされ、12時間休み無く働かされていた。西部ビサヤス地方の海外労働者福祉事務所アズセナ・ヒソレ所長は、サウジアラビアにあるフィリピン政府の海外労働事務所と連絡を取り、5人が出身地のイロイロに帰国できるよう即刻、交渉を行った。
5人は、ベンサーインターナショナルマンパワーサービスと契約し1999年10月2日ジッダに洗車要員として配属されたばかりだった。ヒソレ所長は、ベンサーの経営者のロキエ・モンタルバン氏とも連絡を取り、5人の労働者の本国帰還を援助するよう約束させた。
尚、5人の労働者は、1人当り、就職斡旋料に1万6000ペソ、職業訓練費用に1万1000ペソ、医療検査費に6000ペソ支払っていた。
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