第3四半期、経済成長率7%

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2000年3月

1999年12月20日の国家経済社会開発庁(NESDB)の発表によれば、1999年第3四半期の経済成長は前年同期比7.7%で、1996年以来最高の成長率であることが明らかになった。製造業では前年同期比17.4%増、ホテル・レストラン産業では9.5%増、小売り・卸業で7.2%増といった好況が第3期の好況の背景にある。

製造業では特に、食品・飲料産業(49.7%増)や自動車産業(139.5%増)といった産業の成長が目立つ。また、製造業の高い成長に伴って電気や水道供給も10.6%増加した。

また、小売り・卸業が増加していることは消費の伸びを示している。観光客の11.1%の増加も手伝って、ホテル・レストラン業でも7.2%の高い伸びを示した。

一方、穀物価格の下落のため農業部門では前年同期比0.2%減、建設業でも0.6%減となっている。金融業もマイナス成長ではあるが、1998年の第2、第3四半期の最低迷期を脱し、前期29.8%減から、今期は9.2%減になっている。

家計消費は、食料、自動車、耐久消費財などの消費が伸び、5.5%の成長となっている。輸出の13.3%の伸びに対して、それを上回る21.6%の輸入の伸びが見られた。

ちなみに、同発表によれば1999年の成長率は4.1%となる見込みである。

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