アンドラプラデシュ州のIT産業が急成長

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2000年3月

アンドラプラデシュ州の1998年度のソフトウェアー輸出額が、前年度比倍増し、今年度も同様な成長が見込まれる。

チャンドラシェカールIT産業大臣の発表によると、1998年度のソフトウェアー輸出額は、57億3000万ルピーで、1999年度は120億ルピーになると予想される。この成長は、1991年度の生産額20万ルピーと比較すると驚異的である。このようにソフトウェアーの輸出で急激な成長を示したのは、他にはタミルナード州だけで、この州は1998年度の輸出額は73億8000万ルピーで前年度比151%の増加である。

バンガロールは、1998年度の成長率が75%で、輸出額は288億8000万ルピーであるが、その地位を失いつつあるように見える。ニューデリーに近いノイダは、輸出額は134億600万ルピーでバンガロールに次いでいる。

アンドラプラデシュ州の州都ハイドラバットのIT産業関係の企業数は1997年度の112社から1998年度は250社を超え急激に増加した。この71%の増加は、バンガロールの25%、ノイダの36%、チェンナイの51%と比較するとかなり高い。

IT 産業の育成でバンガロールを目標とした州計画が決定されて以来、かなりの程度まで、最近の新規の企業はバンガロールよりハイドラバットを選択している。ハイドラバットのある主要なIT企業の重役は、バンガロールのインフラと他の設備の衰えが、多くの企業を躊躇させていると説明している。

ハイドラバットの政府高官によると、アンドラプラデシュ州により採用された積極的な市場戦略、整備されたインフラ等はより多くの企業をこの市に引きつけ、最近、80万平方フィートの土地に10階建てのビルを建てる大型プロジェクトがあり、これは1年以内にIT企業に売却される予定である。

チャンドラシェカールIT産業大臣によると、ハイドラバットのインドIT研究所を含む高度のコンピューター教育施設の整備は、この市のもう一つの大きな魅力になっている。マイクロソフト、IBM、オラクル、サタヤム、メタモア、シスコを含む主要な企業は、ハイドラバットに企業の学校を建設し、更に二つの学校建設が、モトローラとヒューレットパッカードにより計画されている。

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