失業率が6.7%に
―1990年以来最低を記録

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2000年2月

オーストラリア統計局は、1999年11月の失業率が6.7%(季節調整済数値)まで低下し、1990年6月以降もっとも低い記録となったと公表した。

具体的には、1999年11月の雇用者総数は887万2600人、失業者数は64万1400人を記録し、失業率は1999年10月の7.1%から同11月には6.7%まで低下した。男性の失業率は6.8%、女性のそれは6.6%であった(いずれも季節調整済数値)。

州別の失業率は、高い順からタスマニア州が9.9%(10月は9.3%)、南オーストラリア州8.0%(8.8%)、クィンズランド州7.8%(8.7%)、ビクトリア州6.9%(6.8%)、西オーストラリア州6.8%(6.8%)、ニューサウスウェールズ州5.6%(6.0%)であった。

政府は、この結果を歓迎しており、クリスマスシーズンを前に小売業者に先行きの明るいニュースを提供したといえよう。ただ、失業率の低下は、労働力参加率の低下(1999年10月の63.4%から同11月は63.1%に)により支えられている点に注意すべきである。

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