長い労働時間、少ないパートタイム
ILOやユーロスタットの統計に見られるように、スペインはEU諸国の中で労働時間がもっとも長い国である。しかし一方ではこれと矛盾する傾向をあらわすようなデータもある。
スペインはパートタイムという労働形態が一番進んでいない国の一つに数えられる。他の欧州諸国では労働者全体の15%~25%がパートタイムで働いているのに対し、スペインでは7%ほどにすぎない。つまりスペインでは、パートタイム労働は増えつつあり、また労働法の中でも一定の規制が設けられたところであるといえ、いまだに欧州全体の中では少なく、それが労働時間をめぐる統計にも響いている。
他方、スペインは労働時間として数えられる時間数と、実際に働いている時間数との差が大きく、そのため実際に働いていない時間も含め職場にいる時間全部をあわせると、統計上は労働時間が非常に長いかのように見える。
2000年1月 スペインの記事一覧
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