労働者総同盟(UGT)、失業手当枠の拡大を要求

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:1999年12月

1990年代半ばより政府の財政赤字は大幅な削減が進んでいるが、近年の好景気により財政収入も更に伸びている。当初財政赤字の制限努力は欧州通貨統合への参加を目的としたものであったが、すでにそれが達成された 。再び財政の富の再配分機能を期待する声が高まっている。

スペインではここ数カ月年金の最低額引き上げが政界最大の議論となってきたが、主要労組はこれに加え失業手当の引き上げなど様々な要求を出している。1990年代初頭には、公的社会保障制度の枠内での失業手当システムが維持できなくなっているとの議論のもとに失業手当削減が行われたのだが、1998年の社会保障財政をみると加入者からの負担金支払い額が支出を上回っており、労組はこの余剰分を手当引き上げにあてるべきと論じている。

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