欠員数4万人、解雇者数2万人

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:1999年9月

6月10日に発表された人的資源省の「労働市場レポート」によれば、1999年1月から6月5日までのほぼ半年間に労働局に届けられた欠員数は3万9905職で、同期間の解雇者数1万9693人を大きく上回った。欠員数の届け出は義務づけられていないため、実際の数はさらに多いと見られる。

6月第1週に報告された欠員数1844人に対し求職者数は1477人、その前の週は同2584人に対し同2559人で、報告されている限りでは、労働力の需給関係はかなり好転している。

一方解雇者数は、6月第1週に43の使用者が919人を、前週は51の使用者が793人を、それぞれ解雇している。 6月第1週の解雇者数を地域別で見ると、クランタン州が最高で251人、以下、クアラルンプール(247人)、セランゴール州(184人)、ペナン州(117人)となっている。ケダ、ペルリス、ネグリセンビラン、パハンの各州からは解雇の報告は届いていない。

部門別で見ると、製造業が圧倒的に多く578人、ついで金融・保険・不動産が171人。解雇の理由は、リストラ、需要の落ち込み、生産コスト削減などとなっている。

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