与党国民党、母性保護目的の労働立法を準備
保守系の与党国民党は、数カ月前から働く女性の母性保護を目的とした法律を準備中である。女性が子供を持とうとする上で、雇用の不安定が大きな難関となっていることを示す事実は多く、働いて収入を得る活動と母親になることをいかに両立させるかという問題が生まれてくる。女性の労働市場参入が進み、また期限付き雇用という不安定な雇用形態は特に女性労働者の間で多い。そのためスペインでは出生率の低下が著しく、女性1人に対してわずか1.3人と世界最低レベルである。また女性が初めての子供を出産する年齢も次第に高くなっており、現在では28歳となっている。こうした状況に対して政府が提案しているのは、女性労働者の妊娠・出産・産休にともなうコスト負担を、企業から社会保障制度にシフトしようというものである。
1999年8月 スペインの記事一覧
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