第1四半期の解雇者数、半減

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

マレーシアの記事一覧

  • 国別労働トピック:1999年8月

1999年第1四半期に報告された解雇者数は、前年同期に比べてほぼ半減した。リム人的資源大臣が5月19日の閣議後に明らかにしたところによると、1999年第1四半期の解雇者数は1万1454人で、前年同期の2万818人からほぼ半減した。同大臣は「政府の経済活性化策が実を結び、多くの雇用を守ることに成功したことを示している」と自賛した。

解雇者数の割合を地域別で見ると、セランゴールの23.5%が最も大きく、以下、ペラク(19.1%)、クアラルンプール(17%)、ペナン(12.4%)、ケダー/ペルリス(9.8%)と続く。

また産業別では、製造業が最大で54.4%、以下、建設(11.1%)、卸売・小売およびレストラン・ホテル(10.4%)、金融・保険・不動産・事業サービス(8.7%)、農業・林業・畜産・漁業(5.8%)などとなっている。

さらに原因別にみると、企業閉鎖が最大で、以下、企業売却、国外・国内移転、生産コストの増大、製品需要の減少、オートメーション化、求人難などが続く。

リム大臣は解雇者数と同時に欠員数も明らかにしたが、それによると1999年1月から5月15日の間に労働局に報告された欠員数は3万1888件であった。使用者は労働局への報告を義務づけられていないため、実際の欠員数はもっと多く、同大臣は「これで(マレーシア経済は)最悪の時期を脱したと断言できる」と述べた。

1999年8月 マレーシアの記事一覧

関連情報