1998年の期限付き雇用250万人

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:1999年7月

1990年代における期限付き雇用の動向に関する連邦統計局の調査結果が、3月30日明らかになった。

それによると、ドイツ全体では、1998年の期限付き雇用の数は250万(訓練生は除外する)で、これは被雇用者全体の8.5%に当たっている。1991年にはこの期限付き雇用の被雇用者全体に対する割合は7.5%だった。地域別では、この割合は、西独地域では1998年に7%、1991年には6%であり、東独地域では1998年に12%、1991年には11%だった。

年齢層別では、ドイツ全体で1998年に期限付き雇用の割合は、30歳以下の年齢層で19%、30~40歳では7%、40~60歳では4%だった。

性別では、ドイツ全体で1998年にこの割合は、男性9%、女性7%だった。

この調査結果から、ドイツ全体で1990年代を通しての期限付き雇用の増加傾向がうかがえるが、特に東独地域でこの傾向が顕著であることが分かる。また、年齢層別の調査結果からは、就労を開始して間もない層に期限付き雇用という雇用形態で働くものが多いことが分かる。

雇用促進法によると、期限付き雇用における期限は最高24カ月まで認められるが、ドイツにおいても産業構造の変化とともに、期限を定めない雇用に対して非典型雇用としての期限付き雇用が増えていることは、労働者派遣の問題とともに、注目に値する。

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