MTUC、ランパック委員長を再選

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:1999年6月

2年に1度行われるマレーシア労働組合会議(MTUC)の役員改選が3月4日に行われ、委員長にザイナル・ランパック氏運輸労組(TWU)委員長が再選された。1985年に故 P.P.ナラヤナン氏に代わって委員長に就いて以来、8回連続の当選。

得票数は、対立候補である労組従業員組合(Union of Employees in Trade Unions)のサイード・シャヒル氏の154票に対し301票。地元紙「ニュー・ストレイツ・タイムズ」は「今回の選挙でもライバルを圧倒し、労働運動の最も持続的な指導者であることを見せつけた」と論評している。

勝利会見でランパック氏は、一部候補が金権政治に訴えたことに不快感を表し、「これは労働者の組織のはずだ。政党ではない」と述べた。一方、シャヒル氏は敗北を認めつつも陣営の結束を呼びかけた。

今回決まったMTUCの新役員は次の通り。

・委員長=ザイナル・ランパック(運輸労組)

・書記長= G. ラジャセカラン(金属産業労組)

・副委員長=民間部門:N. ゴパラクリシュナン(全国銀行労組)、R. ムスサミ(テナガ・ナシオナル・ベルハド従業員組合)、モフド・ハリド・アタン(林業従業員組合)、カマルス・ザマン・マンソール(金属産業労組)、アブドゥル・ラシド・アブドゥル・カリム(電機産業労組)

法定団体部門:ムスタッファ・ハッサン(内国歳入庁職員組合)、インデラ・プテラ・イシュマイル(フェルダ従業員組合)、フランシス・アリッフィン(サバ州・ゴム基金)

政府部門:モフド・ユソフ・ハルマイン・シャー(マレーシア専門職組合)、アブ・バカル・シャウカト・アリ(全国教員労組)、S. ヴィスヴァリンガン(SMSU)

・委員長代行=モフド・シャフィー・マッマル(全国テレコミュニケーション従業員組合)

・副書記長=ハリム・マンソール(全国石油・化学労組)

・財政局長= A. シヴァナンサン(セランゴール/連邦直轄区繊維衣料製造労組)

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