開催報告 第117回労働政策フォーラム(2021年11月22日-26日)オンライン開催
多様な働き方を考える─「同一労働同一賃金」ルールをめぐる現状と課題─

働き方改革では、個々の労働者の事情に応じて多様な働き方を選択できる社会の実現を目指しており、その一環として、いわゆる「同一労働同一賃金」ルールが定められた。企業のなかにはこれを契機に、賃金だけでなく、福利厚生やキャリア形成・能力開発など人事制度全体の見直しを進め、従業員の活躍推進につなげているところもみられる。2021年11月に開いた労働政策フォーラムでは、JILPTの同一労働同一賃金への企業の対応状況に関する調査結果や関連の法制度、先行企業などの取り組み事例をもとに、多様な働き方について多面的に議論した。(本誌では内容を再構成して掲載している。)

(※講師の肩書きは開催当時のもの)

基調講演

「同一労働同一賃金」ルールについて

牧野 利香
厚生労働省 雇用環境・均等局 有期・短時間労働課長

研究報告

同一労働同一賃金ルールに企業はどう対応しているのか──「同一労働同一賃金の対応状況等に関する調査」結果より

渡邊 木綿子
労働政策研究・研修機構 主任調査員

判例から考える公正な待遇の確保に関する課題

原 昌登
成蹊大学 法学部 教授

事例報告

均衡・均等待遇化の運動の到達点

三橋 沙織
UAゼンセン イオングループ労働組合連合会 イオンリテールワーカーズユニオン 中央執行書記次長

多様な働き方を考える──「同一労働同一賃金」ルールをめぐる実態と課題

伊藤 秀紀
エフコープ生協労働組合 中央執行委員長

多様な働き方を考える~「同一労働同一賃金」ルールをめぐる現状と課題~ 事例報告

松崎 宏則
公益社団法人 全日本トラック協会 常務理事

パネルディスカッション

パネリスト

渡邊 木綿子
労働政策研究・研修機構 主任調査員
原 昌登
成蹊大学 法学部 教授
三橋 沙織
イオンリテールワーカーズユニオン 中央執行書記次長
伊藤 秀紀
エフコープ生協労働組合 中央執行委員長

コーディネーター

濱口 桂一郎
労働政策研究・研修機構 労働政策研究所長