第5回改定厚生労働省編職業分類
職業名索引
改定の背景
厚生労働省は、職業安定法第15条の規定にもとづいて公共職業安定所における職業指導や職業相談などの職業紹介業務に共通して使用する職業分類を定めている。この職業分類は、1953年に当時の労働省によって初めて作成され、1965年の改定では分類体系を大・中・小・細分類の4段階とし、細分類の各項目に例示職業名を掲載する形が確立した。職業名索引が作成されたのは、この改定時からである。その後、1986年、1999年、2011年に行われた職業分類の改定では、職業分類表の改定とともに職業名索引の見直しが行われた。
職業名索引は、公共職業安定所の職業紹介業務で使用する職業分類表の補助資料として作成されている。職業紹介業務では、求人・求職の円滑なマッチング等のために個別職業を職業分類体系上の項目に的確に位置づけることが求められる。その位置づけを判断する際の指針となるものが職業名索引である。
労働政策研究・研修機構は、厚生労働省から職業分類の改定に関する研究要請を受けて、2017年度から職業分類の改定作業に着手し、新職業分類表の公表に合わせて職業名索引を作成した。
改定の内容
職業名索引の改定に当たり、新たに採録する職業名は、公共職業安定所の求人票データや公共職業安定所における職業分類の運用等に関する調査結果等の情報源から収集した。収集した職業名には新職業分類番号を付与し、これらの職業名と2011年改定職業名索引に掲載された職業名を対象にして、重複している職業名の整理や表記の統一などを行い、最終的に統合台帳に残った職業名の数は18,725である。
索引に掲載されている職業名の数は下の表のとおりである。