労働政策研究報告書No.78
大学生と就職
―職業への移行支援と人材育成の視点からの検討―
概要
近年、新規大卒予定者への求人は急増し、大学生の就職環境は大幅に改善しました。それに伴い大卒就職問題は解消したかといえば、大学卒業時に就職も進学もしていない「無業者」の比率は、いまだ1990 年代初めの水準には戻っていません。一方で、大学は全入時代を迎えたといわれ、大学生自体の変化が指摘されています。
本報告書は、「大学生のキャリア展望と就職活動に関する実態調査(大学生調査)」(2005年10 ~ 11月実施)、「大学生のキャリア展望と就職活動に関する実態調査(卒業後調査)」(05年 6月実施)、「大学就職部/キャリアセンター調査」( 05年 7 ~8月実施)、「大卒採用に関する企業調査」(05年 2月実施)の各調査結果から、大学生の就職活動と職業への移行支援の実態と問題点、および職業人の育成において大学教育が果たす役割と課題について総合的に検討したものです。調査結果を踏まえ、以下のような政策の検討が必要だと指摘しています。
(1)大学における就職・キャリア形成支援と公共部門の連携・連動を図る。
(2)大学におけるキャリア支援サービスについての研究を促進する。
(3)大学教育を通しての職業能力形成について改めて検討する。
(4)就職先の労働条件について、求職者である大学生に十分な関心を喚起する。
本文
- 労働政策研究報告書No.78 サマリー(PDF:305KB)
- 労働政策研究報告書No.78 全文(PDF:2.2MB)
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研究期間
平成17~18年度
執筆担当者
データ・アーカイブ
本調査のデータが収録されています(アーカイブNo.46)。
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