労働政策研究報告書No.27
個人のキャリアと職業能力形成
―「進路追跡調査」 35年間の軌跡―

掲載日:平成 17 年 4 月 12 日

概要

本報告書は一人ひとりの労働者のキャリア形成の実態を調べることにより、日本社会における労働者のキャリアと職業能力形成についての論点を導こうとしたものです。 今から約 35年前の 1969年から 1971年当時の中学 3年生が現在 50歳前後になるまでの職業と人生のキャリアを築いてきた足跡を追いました。高度経済成長期の終わりから石油危機後の不況、そしてバブル景気とその崩壊という時代の大きな波を残り超えながら、個人は社会のなかでどう生きて、働いたかを捉えたものです。 35年間のパネル調査として行われたもので、今回は全国の68人の方々にインタビューを行ってまとめています。

その結果から、個人の職業キャリアは(1)一度の選択で運命的な形を決定づけられているのではなく、(2)社会や組織の影響を強く受けながらも、(3)適性・能力や家庭の経済事情、その他の個人的要件をもとにした日常的な職業的行動選択を繰り返し行うことで “その人らしさ”が現れ、その個人のものとして 形成されていく、といったことが把握されました。

本文

研究期間

平成 15年 ~ 17年度

執筆担当者

奥津 眞里
労働政策研究・研修機構 統括研究員
堀 有喜衣
労働政策研究・研修機構 研究員
小杉 礼子
労働政策研究・研修機構 副統括研究員
中島 史明
労働政策研究・研修機構 アドバイザリー・リサーチャー
鈴木 勝夫
特定非営利活動法人自立支援ネット我孫子 監事
國吉 重徳
日本産業カウンセリング協会 理事
上脇 貴
日本産業カウンセリング学会 理事
高嶋 成豪
特定非営利活動法人キャリアエンパワメント代表理事
木幡 日出男
東京成徳大学 教授
松下 由美子
山梨県立看護大学 教授
緒方 一子
東京メトロ カウンセラー
澤田 富雄
モルゲン人材開発研究所代表取締役

お問合せ先

内容について
研究調整部 研究調整課 お問合せフォーム新しいウィンドウ
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