「AI雇用マッチングサービス」の成立数が大幅に増加
―雇用労働部調査
雇用労働部は3月20日、イベント「青年と共にするAI雇用サービスオープントーク」を開催し、AI雇用サービスに関する需要調査の結果を公表した。調査は2025年9月に政府の雇用サービス総合プラットフォーム「雇用24」上で実施(注1)。それによると、同部で提供する「AI雇用マッチングサービス」の利用者が大幅に増え、マッチングの成立件数は前年比で6割増加している。
以下で主な内容を紹介する。
雇用マッチング成立者は前年比61%増
この調査によると、求職者が最も必要としているAIサービスは、「キャリア設計」が19.8%で最も多く、続いて、履歴書作成支援などの「就業コンサルティング」が19.3%、失業給付受給に必要な就業活動のためにカスタムされた支援などの「就業活動計画立案」が14.0%の順に多かった。年齢別にみると、20代から40代では就業コンサルティング、50代ではキャリア設計サービスへの需要がそれぞれ最も高かった。
一方、企業は、採用人材の適合度診断などの「人材推薦の改善」が26.5%と最も多く、続いて「企業分析に基づく助成金の案内」が19.7%、生成AIによる24時間の「雇用・労働に関する行政相談」が13.7%であった。
AIが求人情報を推薦する「AI雇用マッチングサービス」利用後、推薦された仕事に実際に就労した人数は2万1,144人であり、前年よりも61%増加した(表)。また、同サービスを利用した求職者の特徴として、利用していない求職者と比較してより多くの職種の求人情報を閲覧・応募する傾向がみられた(閲覧は利用求職者22.9種、未利用者6.6種。応募は利用求職者11.5種、未利用者3.3種)。就業後の賃金は、サービス利用者は月額253万ウォンであり、未利用者の248万7,000ウォンよりも高かった。
| 閲覧者 | 入社応募者 | 応募後就業を理由に雇用24の利用を停止した者 | 当該雇用で就業・雇用保険を取得した者 | |
| 2023年 | 1,268,756 | 540,229 | 75,546 | 11,607 |
| 2024年 | 1,361,159 | 646,379 | 103,470 | 13,156 |
| 2025年 | 1,983,861 | 944,711 | 172,133 | 21,144 |
出所:雇用労働部報道資料(2026)
注:「応募後就業を理由に雇用24の利用を停止した者」はAI雇用マッチングサービスの申し込み(入社応募)後に就職したため、同サービスの利用を停止した者、「当該雇用で就業・雇用保険を取得した者」はマッチングが成立し、就業先での雇用保険登録が確認された者を指す。
また、雇用労働部はAIを活用して、求職者のプロフィールに応じて職業診断や推薦する求人が記載されたレポートを生成するサービス「ジョブケア」を提供している。この利用件数は、2025年には41万2,817件であり、前年よりも29%増加した。利用者の90%以上が30代以下の若年層である。
また、2025年9月より、AI求人情報作成サービスを導入している。このサービスは、2025年9月から2026年2月の間に1万3,324社が利用した。AI生成サービスを活用した求人情報は、そうではない求人情報と比べて、閲覧数は11.5%、平均入社応募者数は41%多いことが明らかになっている。
2026年にAI雇用サービスをより強化する方針
雇用労働部は、こうした成果に基づいて、AIによる雇用サービスの提供を一層強化する方針である。まず、求職者の職種別の就業確率を提示する機能を導入する。また、職業心理検査を現行の所要時間1時間のものから、10~20分に短縮する「反応型職業心理検査」を2026年上半期に導入予定である。さらに、AI履歴書コンサルティングやキャリア設計サービスなどを2026年末までに順次導入し、若年層から壮年層まで年齢別のキャリア管理を支援するサービスを構築するとしている。
企業を対象とするサービスも拡大予定であり、AI人材推薦サービスでは、履歴書の要約を表示できるよう改善する予定である。また、2026年上半期には、2か月以内の採用確率を分析する求人コンサルティング機能も搭載予定である。さらに、採用ガイドや面接・入社管理、応募者の分析などを提供するワンストップサービス「AI採用広場」を提供予定である。
注
- アンケート調査により、個人2,319人、企業1,255社から回答を得た。(本文へ)
参考資料
- 雇用労働部報道資料「「人工知能(AI)が一日に57人の就業を連結」青年・企業が直接選ぶ人工知能(AI)雇用サービスを拡大
」(2026年3月20日付)
参考レート
- 100韓国ウォン(KRW)=10.58円(2026年4月6日現在 みずほ銀行ウェブサイト
)
2026年4月 韓国の記事一覧
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