労働党の支持率急落

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  • 国別労働トピック:2007年5月

イングランド地方選(ロンドンなど一部除く)とスコットランド・ウェールズ議会選を間近に控え、与党労働党の支持率が急落している。調査会社コミュニケートリサーチがインディペンデントの委託で実施した最新アンケートによると、27%と先月から4ポイント後退したことが判明した。これは1983年以降で最低の水準となる。調査が行われたのは4月中旬であり、同党が上院議員として推薦する見返りに多額の融資を不正に受け取っていた疑惑で、週末にブレア首相の側近が起訴相当と判断されたと報じられたのが響いたとの見方もああるようだ。一方最大野党の保守党は支持率を1ポイント上げ、36%とした。自由民主党も20%から22%に伸ばしている。

就任10周年を迎えたブレア首相は、テレビ番組などで退陣表明する考えをほのめかすなど、いよいよ首相交代の雰囲気が強まっている。首相は2005年に労働党政権として初の3期続投を決めたものの、イラク戦争への対応などをめぐり人気が急落した。党内からも退任の時期を明らかにするよう求める声が強まり、昨年9月に向こう1年以内に政権の座を降りる意向を示したが、具体的なスケジュールについては言及を避けていた。後任にはブラウン財務相が有力視されている。

出所

  • NNA

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