賃金上昇率、昨年は平均3.6%

カテゴリー:労働条件・就業環境

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  • 国別労働トピック:2007年2月

シンガポール人材研究所(SHRI)及びレミュネレーション・データ・スペシャリスツ(RDS)が昨年12月に実施した調査によると、2006年の平均賃上げ率は、前年実績の3.2%を上回る3.6%だったことが明らかになった。調査対象は主要22業種の203社。全体のうち97%が賃上げしたと回答。賃下げはゼロで、横ばいが3%だった。賃上げ率は医療・製薬が4.7~5.3%と最高で、物流が2.7~3.0%と最低だった。米系企業が3.9~4.0%と高かった一方、日系とアジア系は3.2~3.7%で同率だった。他方、昨年のボーナスは日系が2.0~2.3カ月分と、米系、アジア系を上回った。年間賃金補助(AWS)を除いた賞与(ボーナス)は、1.8カ月分から1.9カ月分に微増している。

また今年の賃上げ率については、経済成長率が昨年をやや下回ると予想されることから、3.8%にとどまる見通し。日系が3.4~3.6%、米系企業は4.2~4.3%と高い予想となっている。金融・保険が4.7%と最高で、最低は飲食・ホテルの3.0~3.3%と見込まれる。なお、ボーナスは昨年と同じ1.9カ月分と予想されている。

参考

  • NNA、主要各紙

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