非正規労働者保護法案、またも国会可決ならず
2004年11月に国会提出以来1年半もの間ペンディングとなっている「非正規労働者保護法案」は、5月9日に閉会した臨時国会での成立はならなかった。
与党ウリ党は、昨年12月、私立学校法改正法案で野党ハンナラ党と対立し、ウリ党が強行採決により同法案を成立させたことによる両党の反目が非正規労働者保護法案の成立に悪影響を与える形となった。
ハンナラ党は、それまで非正規労働者保護法案に賛成の立場であったが、ウリ党がハンナラ党の私立学校法改正法案に対する修正要求に応じず強行突破を図ったことから、その意趣返しとして非正規労働者保護法案の成立に協力しなかった模様。なお、ハンナラ党は私立学校法の再審議がなされない限り、非正規労働者保護法案をはじめ他の一切の法案への協力をしないと表明している。
非正規労働者保護法案は、国会提出当初から、非正規労働者の数を増やすとともに彼らの地位を一層不安定なものにすると主張する労働組合及び民主労働党から激しい反発を受けてきたが、ここにきても政争の具となり、成否は先送りとなった形である。
政府は、法案の成立及び来年1月からの法の施行のため、非正規労働者に係る追加施策の実施をすでに表明しているが、同法案が9月の通常国会において再審議され、成立した場合でも、施行は早くとも来年の7月になると見られる。
出所
- 5月2日付The Korea Times
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