増える若者の自発的離職

カテゴリー:若年者雇用

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  • 国別労働トピック:2006年11月

15~19歳グループにおいて自発的離職が増えている。このグループの若者は、充分な教育を受けていないために、新技術の知識を必要とする業務などにはついて行けないなど、エンプロイアビリティが相対的に低いことが特徴。このために離職することが多く、低い業務知識でも働くことのできる職業に転職するケースが増えているという。こうした状況を放置し続ければ、所得格差の拡大を生じさせる懸念も指摘される。政府は、「技術教育機構(Institute of Technical Education)」を通じてこのような若者の再教育に取り組んでいる。

他方30歳以上で自発的に離職する理由としては、(1)高収入を求めて転職する(2)自らの技術の向上、経験を豊富にするために離職するなどが挙げられる。

(参考)職種別就業者割合(単位:%)
職業 15~19歳*1 20~29歳*2
管理職 0.3 5.3
専門職 0.1 16.2
技術関連職 11.8 32.3
事務職 48.0 31.0
軍人および公務員 31.0 9.7
製造部門従事者 0.6 0.6
工場設備・機械のオペレータおよび組立工 5.1 3.3
清掃業、肉体労働および関連業 2.4 1.0
その他 0.8 0.6
  • *1:15~19歳の新卒者とは、中学および高校卒業者である。
  • *2: 20~29歳の新卒者とは、高専もしくは大学卒およびそれ以上の卒業者である。
  • 出所:National Youth Council, “Youth. sg: The State of Youth in Singapore.” June,2001

参考

  • 海外職業訓練協会

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