外国人労働者受入れ緩和へ
経済の堅調な推移を受け、外国人労働者の受け入れ枠に対する規制緩和の動きが広がっている。人材開発省(MOM)は3月10日、特定の国・地域からの労働者の受け入れ枠を定めた「マン・イヤー・エンタイトルメンツ(MYE)」を改正すると発表した。特に建設業界における労働力不足を解消する狙いがある。これにより、1)4月1日から、熟練外国人労働者の労働許可書「ワーク・パーミット(Work Permit)」の更新義務付けが撤廃され、2)労働許可証の有効期間が残っている労働者について雇用主が変わる場合、新規雇用主はMYEの条件順守義務が免除され、3)MYEの有効期限を、現行の「プロジェクト終了の3カ月前」から「プロジェクト終了時期まで」に延期し、4)労働者に対し、工事閑散期間などを利用し複数の雇用主の下で働くことを認める-などの措置が導入される。
また、外国人労働者の上限規制も、7月1日から製造業が50%から60%へ、サービス業が30%から40%へそれぞれ引き上げる。ただし、上限を超えた場合、熟練、非熟練にかかわらず労働者1人当たり月500シンガポールドルの雇用税が課されることとなる。
参考レート
- 1シンガポールドル=64.94円(※みずほ銀行ウェブサイト2005年4月4日現在)
関連情報
- 海外労働情報 > 国別労働トピック:掲載年月からさがす > 2005年 > 4月
- 海外労働情報 > 国別労働トピック:国別にさがす > その他の国 > シンガポールの記事一覧
- 海外労働情報 > 国別労働トピック:カテゴリー別にさがす > 外国人労働者
- 海外労働情報 > 国別基礎情報 > その他の国 > シンガポール
- 海外労働情報 > 諸外国に関する報告書:国別にさがす > シンガポール
- 海外労働情報 > 海外リンク:国別にさがす > シンガポール