労働組合の合併

カテゴリー:労使関係

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  • 国別労働トピック:2005年4月

2005年に1月25日、地方公務員組合(FOA)と保育師助手組合(PMF)が合併した。新しく結成された組合の名称は“FOA”で従来の公務員組合と同一で少々混乱をきたすが、新組合「FOA」の正式名称は「Fag og Arbejde」(専門と労働の頭文字:FOA)で、組合員数は21万5000人(注1)となる。

FOAとPMFの合併は、過去数年の労働組合の傾向を反映しており、例えば2004年1月1日にはSiD(非熟練工全国組合)とKAD(女性労働組合)が合併し、組合員約35万5000人を擁するLO傘下最大の組合(通称「3F」:Fagligt Falles Forbund)(注2)が発足した。

SiD(非熟練工全国組合)とKAD(女性労働組合)合併の背景には、高度の職業専門教育を受けた労働者の数が増加する反面、非熟練工の数が減少しており、SiD組合員の数も激減しているという現状がある。また、価値観がますます多様化する近年においては、多くの組合はメンバーが求めるサービスを提供することが困難になっているだけでなく、組合員の減少により財源も一段と圧迫されている。労働問題専門家の多くは、「こうした状況下にあって、組合の合併は今後も一段と進展し、向こう10年程の期間に5つの大型組合及び2、3の中型組合に統合されるだろう」と見ている。

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