メード虐待件数の減少

カテゴリー:外国人労働者

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  • 国別労働トピック:2005年12月

11月25日付ストレーツ・タイムズは、人材資源省(MOM)によると、メードの虐待件数が2004年、前年比16%減の59件となったと報じた。今年は1~9月32件で、通年でも前年を3割弱下回る見込みとなったと伝えている。

虐待件数は1997年の157件から2001~02年には年40件強と、4分の1程度まで減少した。同省によると、98年に導入した罰則強化などが効果を上げているという。ただ、メード10人のうち3人が虐待を受けているとの調査結果もあり、統計の数値は一部を表しているにすぎないとの指摘もある。

警察の捜査結果が出るまで18カ月かかる例もあり、生活が保証されないメードは訴えをあきらめるケースも多い。虐待の傷が治癒したため証拠とならず、警察が取り合わない事例もある。現在国内で働くメードは14万~15万人といわれ、主な出身地はインドネシア、フィリピン、スリランカ、インドなどとなっている。

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