違法外国人労働者を摘発へ
このところ増加している違法外国人労働者の摘発に政府が動き始めた。シンガポールでは建設労働などのいわゆる3K職種のほとんどが外国人労働者で占められている。人材開発省(MOM)は、外国人労働者が多く出入りする建設現場に、指紋照合を導入する方針を明らかにした。外国人の違法労働取り締まりを強化するのが狙い。
これまで外国人労働者は、写真付きの身分証明書を提出すればよかった。MOMは、申請した現場以外の場所で働く、或いは別の労働者に成りすまして違法就労する労働者を取り締まるため、非熟練・半熟練労働者に発行するワーク・パーミット(労働許可証)の番号や労働者の指紋、出入りの時間などを記録するシステムを導入する計画だ。
2000年に違法労働で逮捕された外国人は2615人であったが、取り締まりを強化した結果、2001年は3400人に増えたという。昨年は約2500人が違法滞在者として逮捕されている。逮捕者の6割以上はサービス業で、残りが建設業と製造業。新システムの導入で、摘発される違法労働者数は今後さらに増加すると見られている。
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