マレーシアにおける外国人労働者の受入れの厳格化

カテゴリー:外国人労働者

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  • 国別労働トピック:2004年4月

マレーシアにおけるベトナム人労働者の数は、マレーシア政府が外国人労働者の募集に厳格な規定を適用することにしていることから、劇的に減少することが見込まれる。

在マレーシアベトナム大使館によれば、マレーシアは母国で2週間の訓練コースを受講した外国人労働者のみに入国ビザを発給する。訓練を受けることで生活や仕事に必要な英語かマレーシア語についての一定の知識を有することになることを期待している。マレーシア保健省は、派遣国に健康審査機関を設けることも計画している。新規則下では、前年の半数の約3万人が派遣されることになるであろう。

これまで、ベトナムの労働輸出産業は、マレーシアの外国人労働力需要が大きかったため、迂回訓練が可能であった。安易で大量の労働輸出は、労働輸出の増加に寄与してきたものの、実際にマレーシアに派遣される多くのベトナム人労働者は企業が必要とする技能に欠けていた。

2004年以降の募集は、輸出企業がマレーシアでの事業を維持しようとすれば募集規則を厳格に守る必要があることから、全く違ったものになることが考えられる。ベトナム企業は労働輸出契約を注意深く選択しなければならず、特に建設及び木材加工で注意が必要となる。許可機関は、労働輸出会社の募集・訓練計画を審査しなければならない。ベトナムの労働輸出企業は、労働者の法律、労働環境、習慣についての認識を深めさせる必要がある。

マレーシアは現在最大の労働輸出市場で、16万人のベトナム人労働者が保健、縫製、木材加工、および建設分野で働いている。日本は3000人で第2位である。

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