2005年の最低賃金、再び引上げへ
地方賃金委員会のスリポッドヒー・ワユパック委員はこのほど、2005年の最低賃金について、中央賃金委員会に提出した各県別の引き上げ額を明らかにした。同案は労働大臣の承認を待って施行されるが、これによると、内需拡大が続くこのところの経済状況の好転を受け、各県とも軒並み引き上げられる模様。最低賃金は、2004年1月に引き上げられたばかり。各県別最低賃金引上げ額は以下の通り。
県名 | 現在の最低賃金 | 引上げ後の最低賃金 | 上げ幅 |
ノンチャブリ県 | 170 | 173 | +3 |
アユタヤ県 | 142 | 145 | +3 |
チャイナット県 | 135 | 137 | +2 |
ロッブリー県 | 136 | 140 | +4 |
スパンブリ県 | 136 | 138 | +2 |
サラブリ県 | 151 | 154 | +3 |
パトンタニ県 | 170 | 175 | +5 |
チョンブリ県 | 153 | 157 | +4 |
アントン県 | 138 | 140 | +2 |
中央賃金委員会はこれを受けて9月23日、全国76県の最低賃金額を2~5バーツ引き上げることを決定した。
バンコクは170バーツから175バーツへ
2004年1月1日に日給の法定最低賃金が170バーツに引き上げられたばかりのバンコクでも5バーツ引き上げられ175バーツとなる。なお、最低賃金が最も低い北部や東北部(チェンライ、メーホンソン、スリン、ウボンラチャタニなど9県)では、133バーツから2バーツ引き上げて、135バーツとなる見込み。
労組や労働関係団体は、生活費の高騰を理由に全ての県において最低賃金を200バーツに引き上げることを提案しており、政府の提案である2~5バーツの引き上げには満足しないとの見解を示している。
タイでは毎年1月に最低賃金が改定されることが多く、今回の閣議決定により2005年1月1日からの引き上げに繋がると見られている。
注
- 1バーツ=2.66円(※みずほ銀行ウェブサイト
2004年10月4日現在)
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