2003年の失業率12.7%に上昇、前年同月比で1.5ポイント悪化
国家統計局(NSO)の発表によると、2003年7月の失業率は、前年同月比で1.5ポイント悪化し12.7%であった。失業者数は前年同期をおよそ53万人上回る434万8000人となった。
2003年 7月 |
2003年 4月 |
2003年 1月 |
2002年 10月 |
2002年 7月 |
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15歳以上の総人口(千人) | 50,751 | 51,596 | 51,280 | 50,841 | 50,530 |
労働力人口(千人) | 34,206 | 34,635 | 33,678 | 33,674 | 33,918 |
就業者数(千人) 就業率(%) |
29,858 87.3 |
30,418 87.8 |
30,119 89.4 |
30,251 89.8 |
30,104 88.8 |
失業者数(千人) 失業率(%) |
4,348 12.7 |
4,217 12.2 |
3,559 10.6 |
3,423 10.2 |
3,814 11.2 |
不完全就業者数(千人) 不完全就業率(%) |
6,211 20.8 |
4,733 15.6 |
4,849 16.1 |
4,627 15.3 |
5,161 17.1 |
出所:国家統計局
一方、就業率は87.3%と前年同月比で1.5ポイント低い結果となっている。業種別に見ると、サービス部門が前年同月比で1.2%増加し、全体の48.6%を占め、農業部門が34.8%、工業部門が16.6%となっている。
また、不完全就業者数は、前年同月より約105万人多い621万1000人で、3.7ポイント高い結果となっている。不完全就業者とは、1週間に実働労働時間が40時間未満の労働者、あるいは、実働労働時間が定められた総労働時間を下回っておりさらに長い時間働く意志のある労働者を意味する。
フィリピンの人口は、現在年2.36%(年間180万人)の割合で増加し続けており、特に15~40歳の青年層の人口が1650万人と多く、今後さらに出生率が上がると予想される。こうした人口増加のスピードに国内の雇用創出が追いつかず、フィリピンの雇用状況は依然として厳しいといえよう。
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