若年層の高失業率対策:自己適性テスト配布の試み

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2003年6月

若年失業者の増加に伴い就職活動の際に自分の適性を簡単に知ることができるシステムの導入が検討されている。タイでは、大学による就職活動支援が発達しておらず、個人の人脈や個人の活動で就職が決まる場合が多いため、新たなシステムの開発が新卒者の就職に結びつくよう期待されている。

若年労働者にキャリアパスを提示

多国籍企業向けの経営・人的資本研究とサービスを行うプロンプト・リソース&サービス社が開発した自己適性テストによると、就職希望学生は、1.起業家的、2.協調的、3.忠実・誠実、4.頑固-の4カテゴリーに分類されるという。

同社の主任研究員によると、この適性テストはCDとして配布され、タイでは初の試みであるという。

自己適性テストの開発にあたり、全国25大学の3000人の大学生を対象に、試験したところ、95%の学生がテストの結果について「適切である」と回答したという。

同社では、VCDによる履歴書の作成を支援するソフトも販売しており、主に30歳以下の大卒、1万5000~3万バーツ程度の月給が支給される職種のホワイトカラー労働者を対象としている。

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