第3四半期はマイナス成長

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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2001年第3四半期のGDP成長率が前年同期比マイナス1.3%となった。マイナス成長は1999年第1四半期以来初めて。成長の原動力である製造業が、米国や日本などの主要輸出市場の需要低迷のため、マイナス8.4%と大きく落ち込んだのが原因である。とくに電子部門の落ち込みは顕著で27.5%も低下した。

一方、好調だったのはサービス部門で、4.4%の伸びを示した。ASEAN10カ国によるスポーツ大会の開催などでホテル・観光業が好調であったことや、公共事業が増加した建設業から電力・ガス・水道の需要が増えたことなどが背景にある。

政府は、第4四半期については、9月に発表した景気刺激策の効果などからプラス成長を見込んでいるが、景気の本格的な好転は2002年第2四半期以降になると予測している。

実質GDP成長率(%)
2000年第3四半期 2001第2四半期 2001年第3四半期
GDP成長率 7.6 0.5 -1.3
農業 1.7 1.9 -2.0
鉱業 2.7 0.8 2.1
製造業 20.3 -6.7 -8.4
建設 0.3 3.2 2.6
サービス 3.5 6.1 1.4

参考:マレーシア統計局新しいウィンドウ

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