NTUC、不況長期化で労働者に追加支援

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

シンガポールの記事一覧

  • 国別労働トピック:2001年11月

全国労働組合会議(NTUC)は8月28日、現在の不況が長引く恐れがあることから、労働者に対する支援を2890万Sドル追加すると発表した。系列スーパーマーケットの生活必需品を値引きするなど、労働者を生活面から支援する。7月末に発表された640万Sドルと合わせると、支援規模は3530万Sドルになり、アジア経済危機(1997?98年)の際の支援規模2600万Sドルを上回る。

支援額の内訳は、金融部門「NTUCインカム」に1700万ドル、系列スーパーマーケットに1000万Sドル、食品部門「NTUCフードフェア」に96万Sドルなどとなっている。

「NTUCインカム」は、①証券担保融資金利を0.5ポイント引き下げ5.5%にする、②担保付き融資金利を0.5ポイント引き下げ4.25%にする、③自動車保険の更新の際に6%を割り引く、④生命保険契約者の危機救済に最高1万8000Sドルを融資する--などの支援を行う。

また「NTUCフェアプライス」は、砂糖、食用油など生活必需品200品目について最大で20%割り引くほか、米についても20%の割引を継続する。

2001年11月 シンガポールの記事一覧

関連情報